海の危険生物 毒を持つ日本の海に潜む刺す生き物まとめ
海の危険生物 日本の海にも毒を持つヤバイ奴が潜んでる!
海って知識を持っていないと実は危険がいっぱいです。
ミズクラゲです。大きさは数センチから30センチ以上の大きさのものがおり、日本の海ではよく見かける毒を持つ生物。毒は弱く、刺されてもあまり痛みが無い為、気づかない人もいます。
しかし、敏感肌の方や子供は痛みやかゆみを感じることも!海水浴をしているとよく見かけると思いますが、間違っても素手で触らないように。
クサフグですね。釣りをしていると邪魔になる奴です。ご存知の通り、クサフグは食べることが出来ますが、テトロドトキシンという強力な毒を持っています。素人の調理はとても危険です。調理には免許が必要なので基本リリースしておきましょう。どうしても食べたいって方はふぐ料理の免許を持っている方に調理してもらいましょう。
誰でも知っている海の毒を持つ生物を紹介しました。
海水浴や釣りで楽しんでいると、意外と身近に毒を持つ危険生物が潜んでいます。知らずに毒を持つ海の危険生物、ヤバイ奴に近づくと命の危険性もあります。
ミズクラゲやクサフグも皆さん知識を持っているので危険を回避できますよね。それと同じく、多くの場合はちょっと知識を持っていると危険を回避できるので知識は大切ですよ。
新型コロナウイルスが感染拡大する中、この夏はプールは密を避けるために行かない人が多かったのではないかと思います。プールの代わりに海に海水浴や釣りに出かけた方も多いはず!実は私もその一人です。
今年は人の少なそうな島に行き、海水浴場など人が集まるところではないところで、釣りや海水浴を楽しんでいます。
そんな中、出くわしてしまった海の毒を持つ危険生物、過去に出会ったヤバイ奴をいくつか紹介したいと思います。
ウミケムシ(海毛虫)日本にも潜む無数の毒針を持つ海の危険生物
釣りをする方ならウミケムシ(海毛虫)に目にした事があるかもしれません。投げ釣りの外道として有名だそうです。私は今まで目にした事はなかったのですが、今年に入り海水浴で2度も遭遇してしまいました。
その明らかにヤバイ奴だと感じさせるその風貌から、子供に「絶対触らないように!」と言いながら捕獲しました。←絶対しない方がいいです、後からウミケムシ(海毛虫)の恐ろしさを知って反省しました。
気になって調べてみると、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、「暖かい水温を好むウミケムシ(海毛虫)は日本の本州中部以南、太平洋南西部、インド洋に分布してるとのこと。日本では、京都府の宮津湾辺りにも多く生息していて、山形県で発見された例もあるそうです。
ウミケムシ(海毛虫)とは環形動物門ウミケムシ科に属する生物の総称でゴカイと同じ多毛類。お腹側をみると、まさにゴカイを連想させる見た目でした。
この度、遭遇したのは瀬戸内海の島です。なんと、今まで遭遇することのなかったウミケムシ(海毛虫)ですが、今年に入り2度遭遇しています。温暖化の影響でしょうか?各地でウミケムシ(海毛虫)が発見されているそうです。最初に見かけた海毛虫がこちら、冒頭で出ている写真と同じウミケムシ(海毛虫)です
海中で発見し、網で捕獲したウミケムシ(海毛虫)。サイズも10㎝以上はあった思います。
先ほどご説明した通り、はじめはどんな生物かわらなかったのですが、この見た目はどうみても毛虫だと思って「海 毛虫」でググってみました。するとBING!!名前がそのまま『ウミケムシ(海毛虫)』だった。
動画もとってみたのでどうぞ。
子供が発見したのですが、捕獲後、置いておいた発泡に、まるでガラスの繊維のような細い針が無数に刺さっていました((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。写真では発泡と同じような色をした毒針なので見えにくくてすみません。写真をクリックしていただければ大きくなるので見えるかも。
2回目の遭遇は、干潮時に浜辺でモゾモゾ動いているのを子供が発見!
前回見かけたウミケムシ(海毛虫)より毒針が多く見た目もちょっと違います。ウミケムシ(海毛虫)は100種類以上が確認されているようで、代表的なものにはハナオレウミケムシ、セスジウミケムシ、セナジリウミケムシ等がいるそうです。毒針の量が違うのですが、ちょっと見た目は似ているので、同一の種類なのかもしれませんが、同じかどうかは判断できませんでした。
わずか3秒ですが動画も撮影してみました(笑)。
既に前回遭遇していて毒があることを子供も知っているので、
「ウミケムシ(海毛虫)がおる!危ない!!」
と言って危険を感じ、触ることなく対応していました。もし、前回私が見つけて、毒があり危険だと説明していなければ、素手で掴んで大変なことになっていたかもと思うとゾッとしますね。
子供でも毒があり危険な生物であることを知識として知っていれば、不慮の事故でない限り危険な事なく対応できます。やっぱり、海の危険生物は知識を持っていることが大事です。
今回みつけたウミケムシ(海毛虫)は針も多く、試しに木の棒でつついてみると( ゚Д゚)!!
木の棒がヤバイことになりました。
この刺さってしまった毒針も手で触るとダメらしいです。
ウミケムシ(海毛虫)の毒性と刺された時の対処法
写真を見て頂いた通り、体の側面に毛を持っており、警戒した時に立たせて毛の毒針をさしてきます。いきなり襲ってくることは無いようですが、素手で触ると無数の毛が刺さり、毒液を注入されてしまいます。刺さると毒が注入される仕組みで毒針を抜いても毒が残ります。
厄介なのは、刺されて毒針を抜こうと触るとまた刺さってしまう恐れがある点。刺されてしまったら、素手で毒針を除去するのではなく、流水や道具を使ってそっと取り除くことがおすすめです。刺されて素手で払い落とそうとするとそちらにも刺さってしまいますよ。
多くの場合は、刺された箇所は痛み、痒み、腫れなどの症状がでて、痛み、腫れは1日ほど続き、かゆみは数週間続くこともあるそうです。余りに症状が酷い時は、皮膚科等の専門の病院に行くようにしましょう。ステロイド外用剤などを処方してくれます。
ゴンズイ 背びれ、胸びれに強い毒針を持つ刺す生き物
ウミケムシ(海毛虫)同様に今年、瀬戸内海で発見した海の危険生物のゴンズイです。
海の生物を捕獲しようと子供と一緒に網をもって泳いでいると、茶褐色の体に黄色い線がある3cm程度のサイズの魚の群れを発見!そのまま、網ですくい上げると大量に捕獲できました。
大きなゴンズイは見たことあるのですが、ここまで小さいゴンズイを見るのは初めてで、最初はゴンズイだということに気づきませんでした。網ですくい上げて、そのままバケツに入れて観察していると、よく見るとナマズのようないで立ちです。
動画もどうぞ
私がゴンズイだと気付く前に小学校2年生の息子が、「背びれに針がある」と言い出し、その直後にもう一人の息子が「痛っ!!刺された」と発言。もしやとその時ゴンズイではないかと疑いを持ち、ググってみるとやはりゴンズイでした。小さな幼魚の時は、大きくなった時と比較し見た目が鮮やかなんだそうです。
アップでみてみるとこのような見た目をしています。
確かに背びれに針があります。しかし、この小さな背びれをよく針だと2年生の息子が直感で分かったなと、ちょっと不思議でした。
刺された箇所は少し白くなって周りが若干赤くなっているような感じです。小さなサイズなので特に問題はないかなと思いましたが、一応処置をしておきました。
10分程してもう一度確認してみるとすっかり元通りになっていました。
最初は、岩やカキの貝、ウニなどで怪我をしないように手袋をさせていたのですが、気づくと外していたので、その後はうかつに海の生き物を手で触ると危険なので子供に手袋を徹底しました。
ゴンズイってどんな魚?
ゴンズイは釣りを行う人なら外道として知っている方も多いと思います。しかし、釣りをしない人にはあまり馴染みがなくご存じない方が多いかな?
撮影した写真を知人に見せてみましたが、この度、捕獲したのは幼魚だったのもあるのですが、「え!メダカ?」といったような反応で誰も分からなかったですね。
ゴンズイは本州、九州で見られることの多い魚で、体長は10cm – 20cm程度。沖縄では30㎝ぐらいになることもあるそうです。
ゴンズイはナマズ目の海水魚。見た目もナマズっぽいのでなるほどって感じですよね。地方によって呼び名が違い「ギギ」、「ハゲギギ」、「ググ」などと呼ばれています。また、私が見つけたように群れになって行動している事が多く、群れて玉のようになって泳いていることから「ごんずい玉」とも呼ばれます。
背びれと胸びれの棘に毒ががあり、刺されると激痛が走り、刺された箇所が腫れ、痺れが出ることもあるようです。重篤な場合は吐き気や下痢、呼吸困難といった症状が現れ、刺された部位が壊死することもあるそうです。
ゴンズイの毒針に刺された時の対処法
もし、ゴンズイの毒針に刺されてしまったら、毒針が残ってたら除去して患部をすぐにお湯につけるのが良いそうです。
ゴンズイの毒はタンパク質であるため、熱に弱く60度以上で毒成分が分解されます。60度だと熱いので火傷しない程度の50度弱のお湯に付けることで毒成分が不活性化し痛みが和らぐそうです。
応急処置が終わったら、症状をみて痛みが治まらないようなら病院で診てもらい処置してもらいましょう。
オニオコゼは毒を持つ刺す生き物、カサゴに似た猛毒魚
島根県の隠岐の島にで釣り上げたオニオコゼです。オニオコゼは関東以南の太平洋と新潟県以南の日本海、および東シナ海に分布しているそうです。
しかし、見るからに危険な風貌をしてますよね。ホントその名の取り鬼のような顔をしています((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。オニオコゼの名前の由来は、「鬼のように醜く奇怪な風貌の魚」が語源とされるんだそうです。なんか妙に納得しました。
体長は20cm程度が多いのですが、30㎝近くのサイズになる個体もあるそうです。
カサゴに見た目が少し似ているので、うっかりしていると思わず触ってしまいそうなので注意してください。
このオニオコゼは背びれにある棘に毒を持っています。毒針はカサゴより格段に強い毒性を持っていて危険です。釣り上げたときは、軍手をしていても棘が刺さるので、出来るだけ触らずに対処しましょう。
過去には、死亡事故も起きている海の危険生物です。毒針に刺されると激しい痛みに襲われ、刺された箇所が腫れ、痺れを伴います。重症の場合、吐き気、下痢、腹痛が起こることもあります。さらにひどい場合には呼吸困難やアナフィラキシーショックを起こす事もあります。
そんな恐ろしい危険生物のオニオコゼですが、実は高級魚で6月~7月が旬。味が良く可食部が少ないので高級魚として扱われている魚です。
調理動画があったのでご紹介します。でも、死んでも背びれについている毒は消えないので、素人は料理とかやらない方がいいかも。刺さって病院行きとか洒落になりませんよ。
オニオコゼに刺されたときの対処法
オニオコゼの毒刺に刺されてしまったら、まず毒針が刺さっていないか確認し、刺さっていた場合は除去しましょう。その後は、患部を洗浄、消毒します。
オニオコゼの毒はタンパク質毒であるため、熱に弱いです。43度~50度ぐらいを目安に、火傷しない程度温度で出来るだけ高温のお湯に30~90分程患部を浸しておきます。
オニオコゼの毒は猛毒であるため、これらの応急処置を行い、必ず病院で受診することがおすすめです。
アカエイ 鋭く強靭な毒針を持つ海の危険生物
堤防で投げ釣りしてたら釣れてしまったアカエイ。アカエイは結構いろんな釣り場で釣れるので釣りをする方なら釣ったことはあるかもしれませんね。日本沿岸のどこにでもいるポピュラーな魚です。
尾を含めると1m程度あり、大きなものでは2mに達するものもいます。腹面は白いが、ヒレや尾など辺縁部が黄色っぽい色をしているので近縁種と区別できます。
アカエイの毒針は尾にあります。写真の通り尾はムチ状になっており、尾の付け根には小さなトゲが並ぶようにはえており、付け根から少し離れた位置に大きな毒針があります。毒針は個体によりますか、1本から2本あります。
稀に毒針の無い個体が釣れることがありますが、これはおそらく過去に誰かに釣られて、その時に毒針を折られリリースされた可能性が高いかと思います。
針は鋭いうえに強靭で、服やウエットスーツ、ウェーダーなども貫通してしまうほどです。アカエイが釣れたら毒針に刺されないように尾を踏みつけ、毒針を切り取ってしまいましょう。
私はアカエイに刺されたことはありませんが、刺されたら五寸釘で刺されたかの様な激痛がするそうです。症状は痛み、血圧低下、呼吸障害、発熱、失神、筋力低下などがみられ、最悪の場合アナフィラキシーショックにより死に至ることも考えられます。
アカエイに刺されたときの対処法
アカエイに刺されたら、毒針が残っていないか確認し、残っていたらピンセットなどで除去し、毒を絞りだし、患部を洗い流しましょう。アカエイもゴンズイやオニオコゼ同様にタンパク質毒であるため60度ほどの熱で分解します。火傷しないレベルのお湯に患部を浸して、早めに病院へ行きましょう。
日本の海の危険生物まとめ 他にも毒持つ危険生物は潜んでる
今回ご紹介した、海毛虫(ウミケムシ)、ゴンズイ、オニオコゼ、アカエイ以外にも海には危険な生物が数い多くいます。
有名なものの一例として、ヒョウモンダコ、ハブクラゲ、オニダルマオコゼ、オニカサゴ、イモガイ、ウミヘビなどの毒を持つもの。噛まれると危険なゴマモンガラやウツボなど。
被害にあわない為にも知識を持っておくことが大事です。もし、被害にあってしまったら対処方法を知っていると慌てずに対応できます。知らなくても、もし刺されたり、危険を感じたらスマホなどですぐに調べると、わりと情報が簡単に手に入ります。
私が今回、危険を感じ調べたゴンズイの幼魚や海毛虫(ウミケムシ)も調べると、その危険性や対処方法などがすぐに分かりました。
毒は被害にあったら素早く対処することが大事なので、大丈夫だろうと安易に考え放置したりしないようにしましょうね。