タラバガニとズワイガニの違いは?どちらが美味しい?値段の違いは?

 

タラバガニとズワイガニって何が違うのか?

カニを通販購入しようかな?そう考えて検索してみると色々な蟹が通販販売されている・・・。

中でも多く販売されているのは三大蟹と呼ばれる、「タラバガニ」と「ズワイガニ」、そして「毛ガニ」。次いで多いのが、四大蟹になると加わる「花咲ガニ」。その他、「アブラガニ」や「紅ズワイガニ」、「大ズワイガニ」など様々な種類の蟹が販売されています。

中でも人気が高いのは「タラバガニ」と「ズワイガニ」です。通販購入するときに「タラバガニ」にするべきか?「ズワイガニ」にするべきか?迷われる方も多いと思います。

そもそも、「タラバガニ」と「ズワイガニ」って何が違うのか分からないと、どちらを選択すべきか判断できませんよね。

「タラバガニ」と「ズワイガニ」って値段も違えば、もちろん味も全然違います。通販でカニを購入するなら「タラバガニ」と「ズワイガニ」のそれぞれの特徴、違いを知って選ぶことはとても大事です。

「タラバガニ」と「ズワイガニ」について何が違いうのか?いくつか気になるポイントを分けて紹介していきます。

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タラバガニとは?

タラバガニの学名は「Paralithodes camtschaticus」

十脚目(エビ目) – 異尾下目(ヤドカリ下目) – タラバガニ科(英語版) – タラバガニ属(英語版)に分類される甲殻類の一種です。これからわかるように、分類学的にみると「タラバガニ」はカニではなく、ヤドカリに分類されます。

カニは脚が10本あるものですが、「タラバガニ」は8本しかありません。実はヤドカリの仲間なんですよ。とはいっても一般的にはカニとしてとらえられており、「蟹の王様」なんて言われています。

タラバガニの名前の由来は、タラバガニは漢字で書いてみるとわかります。漢字で書くと「鱈場蟹」と書きます。漢字の通り、鱈のいる場所に生息する蟹ということで付けられた名前の様です。

タラバガニのよく似た蟹に要注意!

タラバガニに似た蟹で「アブラガニ」と言われる蟹があります。値段は「アブラガニ」の方が若干リーズナブルになります。

アブラガニは見た目にはタラバガニと違いを見分けるのが難しく、昔はタラバガニの偽装品として「アブラガニ」が販売されたりしていたことがあるようです。今ではほとんどそのようなことは無いと思います。

でも、タラバガニとアブラガニの見分け方はちょっと知っておくといいかもしれません。見分け方でもっとも簡単なのが、甲羅のある部分のトゲの数で見分ける方法です。甲羅の中央部分にタラバガニはトゲが6個なのに対し、アブラガニのトゲは4個です。

ズワイガニとは?

ズワイガニの学名は 「Chionoecetes opilio」十脚目ケセンガニ科(旧分類ではクモガニ科)に分類されます。こちらは分類学的に正真正銘のカニです。もちろん、脚も10本あります。

ズワイガニの名前の由来は、タラバガニ同様漢字をみるとイメージしやすくなります。ズワイガニは感じで書くと「楚蟹」となります。この「楚」という漢字は、「すわえ」と読みます。この「楚」は、「まっすぐ伸びた細い小枝」を意味するそうです。ズワイガニが木の枝のような長い脚を持つことから「楚蟹」(すわえがに)と呼ばれるようになり、それが転じて「ズワイガニ」になったと言われています。

タラバガニが「蟹の王様」と呼ばれているのに対し、ズワイガニは「蟹の女王」と呼ばれています。

ズワイガニは水揚げされる場所によって、名前が付けられブランド化された蟹が多くあります。品質の良いズワイガニには、他のズワイガニと差別化するために、最近では脚にタグが付けられるようになってきました。いくつかのブランドズワイガニについて紹介します。

山陰地方で水揚げされる「松葉ガニ」

山陰地方で水揚げされるオスのズワイガニを「松葉ガニ」と呼んでいます。ズワイガニの雌のことを山陰地方では、「せこがに」と呼んでブランド化しています。

福井県沖で水揚げされる「越前蟹」

福井県沖(三国港、越前港、敦賀港、小浜港)で水揚げされるズワイガニを「越前蟹」と呼んでいます。福井ではズワイガニの雌の事を「セイコガニ」と呼んでいます。

越前ガニは「宮内庁御用達」献上蟹であることでも有名なブランドです。

石川県内で水揚げされる「加能ガニ(かのうがに)」

石川県沖で水揚げされる9cm以上の雄のズワイガニでかつ、品質の良いものだけに付けられるのが「加能ガニ(かのうがに)」ブランドです。石川ではズワイガニの雌の事を「香箱ガニ(こうばこがに)」と呼んでいます。

京都府の丹後半島の間人港に水揚げされる「間人ガニ」

丹後半島の間人港に水揚げされるオスのズワイガニを「間人ガニ」と呼んでいます。「間人ガニ」は漁獲量が少なく希少価値が高いため、「幻のカニ」などと言われています。

兵庫県のブランド蟹

兵庫県にはいくつかのブランドズワイガニがあります。津居山港では「津居山(ついやま)ガニ」、柴山漁港では「柴山(しばやま)ガニ」、浜坂港では「浜坂ガニ」

ズワイガニのよく似た蟹に要注意!

ズワイガニによく似た蟹で「紅ズワイガニ」と「大ズワイガニ」という蟹がいます。紅ズワイガニは深い水深(約500m~約2,700m)に生息している深海性のカニです。

「紅ズワイガニ」はズワイガニと比較し、漁獲量も多く、価格的にも安価な蟹になります。ズワイガニと比較すると水っぽいく甘みがある味です。紅ズワイガニの方が好きという方もいますが、水っぽいことからズワイガニの方が美味しいと感じる方が多いようです。

10倍から3倍程度の価格差があります。ズワイガニにしては安いなとおもったら紅ズワイガニだったなんてことも良くあります。紅ズワイガニは、通常「紅ズワイガニ」と表記されているのでしっかりと確認して購入しましょう。

「大ズワイガニ」はバルダイ種とも言われています。大ズワイガニはズワイガニより漁獲量が少なく高級品種です。その名の通りズワイガニよりサイズが大きく食べ応えがあり、カニ独特の甘みが強いのが特徴です。

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タラバガニとズワイガニどちらが美味しいの?

タラバガニとズワイガニはどちらが美味しいのかですが、これは結論から言うと好みです。

ズワイガニは繊細で甘みがあり、旨味が強いのが特徴です。対するタラバガニは、ズワイガニと比較すると大きな蟹で食べ応えのある身が特徴、味はたんぱくです。

鍋などにするのはズワイガニの方が向いているという方が多く、焼きガニやボイルで食べるなら食べ応えがあるので、タラバガニという方が多いようです。でも、ぶっちゃけこれも好みかと思います。

カニ味噌を楽しむならズワイガニがおすすめ!

カニ味噌を楽しみたいという方は、断然ズワイガニです。

タラバガニは味噌が少なく、新鮮でないと食べられません。タラバガニはカニ味噌がはいった状態でボイルすると、カニ味噌が液化し脚に流れ込んでしまい、味や見た目を損なう場合があります。その為、タラバガニを購入するなら脚だけや肩脚がおすすめです。

ズワイガニの味噌は甘みとこくがありクリーミーで美味しいのでカニ味噌を楽しみたいならズワイガニがおすすめです。

タラバガニとズワイガニの値段の違い

ズワイガニはブランド蟹になるととても高価なものもありますが、一般的なものは5000円/㎏弱であるのに対し、タラバガニは8,000円/kgから10,000円/㎏程度。価格は販売のカット形態やサイズなどによっても変わるためあくまで目安ですが、タラバガニの方が価格は高めです。

タラバガニとズワイガニ通販購入するなら結局どちら?

これは、食べ方によっても違うし、味も好みの分かれるところ。

甘み旨味を楽しみたいならズワイガニがおすすめです。プリッとした身の食べ応えを楽しみたいならタラバガニがおすすめです。

個人的には焼きガニにするならタラバガニで、鍋や刺身などカニの旨味をしっかりと楽しみたいならズワイガニですね。

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